もう1つ、今年のここ半年くらいが高かったのは、Yahoo!トラベルのシステム統合プロジェクトがあったからですね。こちらは大変というよりは、半年間くらいかけて良い調子にパフォームして、スケジュール通り終わりました。
例えば、Yahoo!トラベルのように半年かけて50人で取り組む大きなプロジェクトで、上流を整理してきちんとロードマップを引いて、チームや個々人の役割が明確になった状態でスタートすると、50人が一気に動くので、当然ながら高い生産性が出るんですよ。逆に、そういう大きなプロジェクトで上流が整理されていなければ、混乱して生産性は下がります。
Go To トラベルのような場合も、大変ではあるけれどやることに大きな意味があって皆が全力疾走しているから生産性が高くなる。でも、ビジネスインパクトが大きくなかったら、皆そんなに走れないですよね。なので、重要なプロジェクトがきちんと整理されて進んでいて、かつインパクトが大きいことが大事。どちらかだけではダメで、その2つが噛み合っている時に生産性が高くなるんです。
一方で、プロジェクトが忙しくてあまり先のことが考えられない時期があると、そのプロジェクトが終わった後にガクッとパフォーマンスが下がる。結局やることがはっきりしていて、目標がきちんと決まっていれば走れるけど、「何やっててもいいよ」と言われると、少しパフォーマンスが下がる感じですね。
プロジェクトがきちんと定義できていて、皆に仕事が上手くアサインされていれば、オフィスでも家でも、ちゃんとアウトプットが出るということは、この数字を見てもよくわかりました。