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ゲーム感覚で楽しく、デプロイ頻度2.9倍に改善。 サイバー・バズが取り組んだゲーミフィケーション戦略とは?

ゲーム感覚で楽しく、デプロイ頻度2.9倍に改善。 サイバー・バズが取り組んだゲーミフィケーション戦略とは?

本記事のサマリ

◆導入前:解決したかった課題

エンジニアチームの開発生産性に課題を感じていた。年間のプルリク数など基本的な指標は確認していたが、客観的なデータで判断できず、他社との比較ができていなかった。

◆Findy Team+を導入した理由

「Findy Team+」の導入は、開発生産性を具体的に測定し、改善につなげるため。個人とチームの比較や、過去のデータとの比較ができる機能に特に魅力を感じた。自社で測定ツールを開発する手間を省き、すぐに使い始められる点も大きな利点だった。

◆導入の決め手

他の技術企業での導入実績や、業界の有識者からの推奨が導入の後押しに。さらに、「Findy Team+」を導入している他社との比較データを得られることも、導入を決めた理由の一つ。

◆導入後:成果

「Findy Team+」導入後、プルリク数が2.9倍に増加。また、レビューまでの平均時間が1時間以内と短縮した。チームメンバーの開発生産性に対する意識が高まり、小さい単位でのプルリクをする習慣が根付いた。

◆プロジェクト

“ソーシャルメディアマーケティング周辺領域のサービス開発においてアウトカムを産み続ける組織”。をミッションにかかげ、人気商品や今話題の新商品などを無料で商品モニターできるサービス「Ripre」やクリエイターマッチングサービス「DETEKURU」などのサービス開発、その他新規事業など複数の開発を走らせる。

目次

プルリク数2.9倍、レビュー1時間以内へ楽しく改善!サイバー・バズのゲーミフィケーション戦略

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ソーシャルメディアマーケティング分野で革新的なサービスを提供する株式会社サイバー・バズでは、エンジニア組織における個人の振り返りや組織の課題発見に、エンジニア組織支援クラウド「Findy Team+」を活用いただいています。

今回は、執行役員の佐々木 空氏、エンジニアリングマネージャーの飯田 優也氏、シニアエンジニアの尾崎 幹太氏にインタビュー。「Findy Team+」の導入背景や、開発生産性向上のための取り組み、成果についてうかがいました。

エンジニアチームにも根付くサイバー・バズのキャンペーン文化

――御社のエンジニア組織について詳しく教えてください。

佐々木 空氏(以下、佐々木):私たちのエンジニア組織はエンジニア12名で構成されています。私が執行役員として組織全体を統括し、飯田がエンジニアリングマネージャーとしてチームマネジメントを担当しています。尾崎はシニアエンジニアとして特定プロダクトの開発を主導しています。この体制で、8名のメンバーと4名の業務委託エンジニアと協力しながら、サイバー・バズの技術基盤を支えています。

――御社特有の「キャンペーン文化」がエンジニアチームにも根付いているとうかがいました。

飯田 優也氏(以下、飯田):はい、私たちの会社には、広告代理店としての背景から、独自の「キャンペーン文化」が根付いています。半期やクォーターごとに明確な目標を設定し、“キャンペーン”として、全社で目標達成に取り組んでいます。我々エンジニアチームでも「三本勝負」というキャンペーンを実施しています。キャンペーンにすることで、みんなで盛り上がって、スポーツやゲームのような感覚ですね。

佐々木:具体的には、「スカウトからのカジュアル面談獲得数」や「外部勉強会への参加・登壇ポイント」など、エンジニアの成長や組織の活性化に直結する指標を競い合うゲームを行っています。エンジニアたちは楽しみながら取り組んでいます。

ゲーミフィケーションを活用した独自の取り組み

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――開発生産性についての目標では「マージ済みプルリク数」を競うゲームを取り入れたとか。

飯田:はい、「マージ済みプルリク数」については、佐々木とも議論を重ねていました。「開発でできたものが、ユーザーの誰かの価値につながって売上につながる」という考えのもと、数値化しやすく、開発プロセスに直結している「マージ済みプルリク数」を追うべき指標として設定しました。

また、プルリクを小さく保つことで、レビューがしやすくなり、結果としてコードの品質向上につながると考えました。

尾崎 幹太氏(以下、尾崎):このゲームを通じて小さなプルリクを出す習慣が身につきました。

――「Findy Team+」の導入はチームにどのような効果をもたらしましたか?

佐々木:「Findy Team+」を導入したことで小さい単位でのマージ済みプルリク数が見やすくなりました。チーム全体で小さな単位でのプルリク作成が習慣化し、コードの品質も改善しました。また、レビューをお願いする側もレビューする側も気軽にできるようになりました。このよい習慣が自然と根付いていったのは、とてもうれしい変化でした。

数字で見ると、キャンペーン前の期間と比べてプルリク数が2.9倍に増加し、レビュー時間が平均1時間以内に短縮されました。これは大きな成果だと考えています。

他社と比較して自社の開発生産性のレベルを知りたかった

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――「Findy Team+」導入前は、どのような方法で開発生産性を測定していたのでしょうか?

佐々木:「Findy Team+」導入前は、プロジェクト管理ツールを使用して、ストーリーポイントによる見積もりを行っていました。これによって、スプリント単位でのベロシティは計測できましたが、

個々のエンジニアの貢献度や、プロジェクト全体の進捗状況を詳細に把握することが難しかったのです。結果として生産性の本質的な向上につながる分析や個人レベルでのパフォーマンス評価が課題となっていました。

その点は個別のヒアリングに頼る部分が大きく、客観的なデータに基づく評価が困難でした。体系的な測定方法の確立には至っていなかったのが実情です。

――開発生産性について社内で議論されることはあったのでしょうか?

佐々木:経営層からは「うちの開発が早いのか遅いのか?」という質問をよく受けていましたが、具体的なデータに基づいて答えることが困難でした。私自身も新卒入社だったため、外部との比較観点が乏しく、開発生産性が高いとされる組織はどういったところを見ているのか、それを通じて現在地を知りたいと思っていました。

開発プロセス改善でさらなる生産性向上を目指す

――「Findy Team+」のデータを活用した今後の改善施策についてのお考えを教えてください。

佐々木:技術的負債の削減効果を測定し、より効果的な改善策を検討していきたいと考えています。また、プルリクは小さく速い方がよいというようなテクニックを企業文化として定着していけるようにしたいです。一方で、プルリクの粒度やレビュー速度のさらなる最適化は課題の一つです。

飯田:データを活用した朝会やタスク確認プロセスの改善にも取り組んでいます。「Findy Team+」のデータを見ながら、日々の進捗や課題を議論することで、より効率的な開発プロセスを目指しています。

サイバー・バズが求める、共に成長するエンジニア像

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――今後のエンジニア採用において、特に重視している点はありますか?

佐々木:私たちが求めているのは、プロダクト開発への熱意とユーザー価値への強い関心を持つエンジニアです。また、チームメンバーへの配慮と協調性も重要視しています。

飯田:加えて、先を見据えた開発能力と、問題解決のための先回り力を持つ人材を求めています。継続的な学習意欲と、新しい技術へのオープンな姿勢も大切だと考えています。

――エンジニアとしてサイバー・バズで働く魅力について教えてください。

尾崎:私が感じる魅力は、心理的安全性が高く、新しいアイデアを自由に提案できる環境です。キャンペーンやゲーミフィケーションを通じて、楽しみながら成長できる機会が多いのも魅力の一つですね。

飯田:複数のプロダクトに携わることができ、幅広い経験を積める点も大きな魅力だと思います。エンジニア同士の助け合いの文化も素晴らしいですよ。

佐々木:経営層との距離が近く、自身の成果が会社の成長に直結する実感が得られることも、エンジニアにとって大きなモチベーションになっていると思います。私たちは今後も、エンジニアが活躍できる環境づくりを進めていきたいと考えています。

■プロフィール

佐々木 空:株式会社サイバー・バズ 執行役員。新卒入社後、複数のプロダクトのリードエンジニアを経験。VPoE兼EMを経て現職。組織構築や文化の醸成・浸透を推進する。

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飯田 優也:株式会社サイバー・バズ エンジニアリングマネージャー。2020年新卒入社。社内システム・D2C事業・SaaS事業を経験後、現在はエンジニアチームのマネジメントと新規事業開発に従事。

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尾崎 幹太:株式会社サイバー・バズ シニアエンジニア。2022年新卒入社。「Ripre」のシステム全般の開発と事業部とのやり取りを担当。

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※現在サイバー・バズでは、エンジニアを募集しています。

株式会社サイバー・バズのエンジニア求人一覧

※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。 https://findy-team.io/

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