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レビューの属人化を解消し、プルリク作成数を2倍に。Findy Team+に集まるベストプラクティスを取り入れて実現するMyVisionの生産性改善とは?

レビューの属人化を解消し、プルリク作成数を2倍に。Findy Team+に集まるベストプラクティスを取り入れて実現するMyVisionの生産性改善とは?

本記事のサマリ

◆導入前:解決したかった課題

レビューの属人化、レビューのリードタイム。属人化により実装からレビューまでの時間がかかり、価値を届けるスピードが落ちていた。また、レビュー依頼のタイミングや不透明なプロセスが課題となっていた。

◆Findy Team+を導入した理由

開発生産性の定量化に興味を持ち、以前から参考にしていたプルリク粒度の適切な管理についてのブログなどを読み、導入を決意。また、Findy Team+が提供する多くのベストプラクティスにより、スムーズな開発プロセス改善が期待できると判断した。

◆導入の決め手

導入の判断材料として、エンジニアの人件費に比べると「Findy Team+」の導入費用の方が安いこと、小規模な開発チームにとって、アウトプットを増やすための生産性可視化にはツールが必要であることを伝えた。開発生産性の向上については、MyVision創業時のコンセプト「長い間、営業ドリブンだったHR業界において、Web系企業のやり方でテックドリブンの経営を実現し、競合優位性とする」にも合致していたため理解が得やすかった。

◆導入後:成果

プルリクを細かいタスクに細分化し、開発スタイルを大きく改善できた。レビューの属人化が解消され、レビューの偏りがなくなるだけではなく、生存期間を短縮し、無駄な時間を削減することができた。新しいメンバーもイシューの内容を迅速に把握できるようになり、チーム全体の効率が向上した。

◆プロジェクト

100ページ超えの社内基幹システムや求職者向けアプリ、求人企業向けポータルなど、MyVisionの業務に関わるあらゆるシステムを開発。MyVisionは「転職の意思決定ミスを最小化する」ことを事業ビジョンに掲げ、テックドリブン・データドリブンで高い精度のサービスを提供しつつ、生成AIを活用した新しい転職支援のかたちを模索している。

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目次

レビューの属人化を解消し、プルリク作成数を2倍に。Findy Team+に集まるベストプラクティスを取り入れて実現するMyVisionの生産性改善とは?

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自ら転職支援を行なう事業会社でありながら、社内にハイレベルで足腰の強い開発部を構えることで、事業開始からわずか2年にも関わらず、高成長を実現しているMyVIsion。同社では、エンジニア組織における個人のふりかえりや組織の課題発見に、エンジニア組織支援クラウド「Findy Team+」を活用いただいています。

取締役CTOを務める岡部匡志(おかべまさし)さんに「Findy Team+」を導入した背景や、導入後の具体的な成果についてお話を伺いました。

ベンチャー企業のファウンダーからMyVisionのCTOに

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――岡部さんのこれまでの主なご経歴と現在の業務内容について教えてください。 岡部:東京大学で経済学を専攻する中で機械学習に興味を持ち、大学院では情報理工学を専攻しました。在学中にモバイルアプリの会社を立ち上げ、大学院を中退。その後、会社を売却し、1年間売却先企業でPMI業務を担当した後、MyVisionにCTOとして携わっています。

――取締役CTOとしての管掌範囲や役割について教えてください。 岡部:開発業務全般を統括しています。社内システムの開発についても事業部から来た依頼をそのまま実装するというよりは開発部が責任を持って音頭を取るので、企画とその優先度付け、実装と効果測定までが開発部の役割になっています。

Findy Team+のベストプラクティスの多さが導入の決め手に。

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――Findy Team+導入以前の取り組みの中で、難しかったポイントは何ですか? 岡部:私たちの開発チームでは、いくつかの課題を抱えていました。 1つ目は、レビューの属人化です。特定のメンバーにレビューが集中し負荷が偏ることで、実装からレビュー完了までの時間が長くなり、開発スピードが低下していました。レビューの進め方も明確でなく、誰がどのタイミングでレビューするかが属人的に決まってしまい、開発の流れが不安定になることがありました。 2つ目は、各メンバーの成果評価が定性的なものになってしまいがちなことです。チケット間の大きさや難易度の違いを踏まえた上で、当月はどれだけのことを実現したのか。そういったことが定量的に知れればいいなと考えていました。

──「 Findy Team+」導入の決め手はなんですか? 岡部:こうした課題を解決するために、開発生産性の可視化を進めることにしました。その中で、Findy Team+が提供する定量的な指標やベストプラクティスが、私たちの課題解決に役立つと感じたのが導入の決め手です。

特に、プルリクの粒度を適切に管理する考え方や、開発プロセスの改善事例が豊富に紹介されていたため、スムーズな運用につながると確信しました。また、小規模なチームにとって、開発生産性の向上は事業成長の鍵となるため、エンジニアの人件費に比べて導入コストが低いFindy Team+は、十分な投資対効果が見込めると判断しました。

── Findy Team+導入の決め手は? 岡部:こうした課題を解決するために、開発生産性の可視化を進めることにしました。その中で、Findy Team+が提供する定量的な指標やベストプラクティスが、私たちの課題解決に役立つと感じたのが導入の決め手です。

特に、プルリクの粒度を適切に管理する考え方や、開発プロセスの改善事例が豊富に紹介されていたため、スムーズな運用につながると確信しました。また、小規模なチームにとって開発生産性の向上は事業成長の鍵となるため、エンジニアの人件費に比べて導入コストが低いFindy Team+は、十分な投資対効果が見込めると判断しました。

―「Findy Team+」導入後、実際に取り組まれた課題への取り組みを教えてください 岡部:導入後は、まずプルリクの細分化とレビュープロセスの見直しを進めました。 具体的には、プルリクをより細かい粒度に分解し、タスクごとに明確に分ける運用へと変更しました。朝会でイシューの要件とタスクを確認し、チーム全員で合意を取るフローを確立しました。これにより、レビューに必要な情報が適切に共有され、スムーズなフィードバックが可能になりました。以前はレビュアーが理解しづらいプルリクが多く、対応に時間がかかることもありましたが、細分化によってその課題も解消されました。重要なレビューや難易度の高いものは私が担当し、それ以外はチームに分散させることで、レビューの負担を軽減し、レビュースピードの向上にもつなげることができました。

── その取り組みを進めるにあたり、何を参考にしましたか? 岡部:プルリクの管理や開発プロセスの改善に関しては、Findy Team+のテックブログを参考にしました。特に参考にしたのは「『プルリク作成数がセンターピン』BuySell Technologiesの仮説思考が生んだ圧倒的生産性向上と課題解決」という記事です。この中でプルリク作成数を指標にする考え方が紹介されており、実際に導入した結果、レビュアーの負担を軽減できました。また、「Findyの爆速開発を支えるPull requestの粒度」という記事も参考にしました。適切なプルリクの粒度について具体的な指針が示されており、チーム内で記事を共有することで共通認識を持つことができました。今後はドキュメンテーション能力の向上や、レビューしやすい文章の書き方の記事が出ることを期待しています。

――Findy Team+導入後の取り組みの中で、特に難しかった点は何ですか? 岡部:Team+とは特に関係ないのですが、大きく時間がかかるチケットの開発を行なう場合のコンフリクト解消が大変でした。タスクの数が膨大になり管理が難しい状況になりました。ちょうどそのタイミングで、GitHubがイシューにサブイシュー機能をβ版として追加。また、Findy テックブログでもFeature Flagの活用に関する記事が公開され、助かりました。

当たり前のことを高い水準でできる組織にしていきたい

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――これまでの取り組みを通して、開発生産性の計測や「Findy Team+」導入による一番のベネフィットはどのような点にあると思いますか? 岡部:一番のメリットは、開発者が本質的な価値創造に集中できる時間が増えたことです。以前はコンフリクト解消に時間を取られたり、レビューが不明瞭だったりすることで、開発者が価値を生まない時間が多く発生していました。しかし、Findy Team+を導入したことで、そうした時間を大幅に削減できました。

レビューがしやすくなり、プルリクを把握しやすくなったりしたことも大きなメリットです。今までは、複数のことを同時にやっていたり、イシューにないことをやった結果、レビューできなかったりと、混乱やコンフリクトが起きやすかったんです。現在はプルリクの粒度を小さくし、生存期間も短縮したことで、レビューが効率的になり、チーム全体がスムーズに合意を形成できるようになりました。これにより、無駄な時間や混乱が減り、開発プロセスが大幅に改善しました。

実際に、プルリク作成数が導入前は波があったのに対し、導入後は右肩上がりで増加し、およそ2倍に達したことが大きな成果です。1人あたりのプルリク作成数も増加傾向にあり、チーム全体の生産性向上を実感しています。さらに、オープンからマージまでの平均時間が安定している点も、チームのスムーズな開発プロセスを示す重要な指標です。

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Findy Team+には、他のご利用企業さまの様々な事例が集まってきます。Findy Team+を導入するとこうしたベストプラクティスをスムーズにキャッチアップして取り入れられます。時代の変化とともに担当領域が増えていったとしても、開発生産性を保つのに最適なツールではないでしょうか。

――開発チームの働き方について、どのような工夫をされていますか? 岡部:出社日数に応じて給料が上がる「出社手当制度」も設けています。エンジニアは基本的にリモートワークのほうが個人の生産性は上がると思うのですが、それだとジュニアや新しいメンバーのキャッチアップが難しくなり、会社全体の生産性は落ちる、という問題がありますよね。なので、弊社では出社に対してインセンティブをかけた上で、各々で出社判断をしてね、という方向にしています。その中で、フル出社するメンバーもいれば、週2回だけ出社するメンバーもいます。

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――岡部さんの仕事を他のメンバーに移管するうえで、「非連続的貢献」を評価する仕組みを取り入れているとのことですが、その意図を教えてください。 岡部:チームに対して非連続的な貢献、つまり「現在の延長線上にない、大きなインパクトをもたらす取り組み」を評価することが重要だと考えています。ただし、どう評価すべきかや、どんな人材が適しているのかについては、まだ私自身も模索している段階です。現在は、1on1の評価シートに「非連続的貢献」の項目を設けています。この仕組みを通じて、チーム内でイノベーションや新しい挑戦を促進する仕組みとして活用したいと考えています。

――最後に、一緒に働きたいエンジニア像について教えてください 岡部:私たちが目指すのは、当たり前のことを高い水準でできる組織です。正しい日本語でコミュニーケーションができ、自己改善のサイクルを高い頻度で回せるメンバー。そういったメンバーによって構成されるチームを目指しています。

※現在MyVisionでは、エンジニアを募集しています。 MyVisionのソフトウェアエンジニア求人 ※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。 https://findy-team.io/

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プロフィール

岡部匡志氏:株式会社MyVision 取締役CTO 大学院時代に株式会社Tenxiaを立ち上げ、株式会社メドレーにTenxiaを売却後、メドレーでPMI業務を担当。その後、株式会社MyVisionに取締役CTOとして創業から携わる

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