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インタビュー

入社から3ヶ月で即戦力へ。開発生産性指標を活用するhokanの今後のオンボーディングの取り組みとは?

入社から3ヶ月で即戦力へ。開発生産性指標を活用するhokanの今後のオンボーディングの取り組みとは?

適正な営業活動と組織の強固な監査体制を実現するクラウドサービス「hokan®」を提供する株式会社hokan。エンジニア組織における個人の振り返りや組織の課題発見に、エンジニア組織支援クラウド「Findy Team+」を活用頂いています。

今回はhokanにて6月よりエンジニアリングマネージャーを務める前島治樹さんにインタビュー。「Findy Team+」の導入から2年が経ち、開発生産性の可視化やエンジニア組織の拡大によって、どのような変化があったのか今後のトライで考えている事も含めてお話を伺っていきます。

目次

エンジニアが増えるなか、育成基盤をつくることがミッション

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――まず最初に、前島さんのこれまでの主なご経歴と現在の業務内容を教えてください。

前島:大学院を出た後、新卒でITコンサルタントの会社に入社し、貿易の帳票管理システムやマスタ管理システムのプロジェクトリーダーとして、追加開発や運用保守に携わっていました。

その後は、スキルシェアプラットフォーム「TimeTicket」の創業期からグロース期にかけて、エンジニアとして参画。その2年後、クリエイティブ特化のクラウドソーシングを展開するMUGENUPからシステム部長としてのオファーをうけ、手を動かすだけでなく、マネジメントも経験しました。

その後、株式会社D2Cのスタートアップに事業全体を見渡す立場で参画したのですが、なかなか事業が思うようにいかない場面も多くありました。そうした中、hokanからお声がけいただき、改めて開発組織でバリューを発揮したい、hokanの経営陣の方々と一緒に働きたいという気持ちから、エンジニアリングマネージャーとして入社。2022年から2024年5月までは、人事責任者を務め、また今年の6月よりエンジニアリングマネージャーとして開発組織の課題解決に務めています。

――hokanの経営陣の方々と一緒に働きたいと思ったのは、どのような理由からだったのでしょうか?

前島:初めてお会いした時にhokanの経営陣は、すごく徳がある人たちだと感じました。自分たちの利益のためや承認欲求ではなく、hokanに参画してくれる人たちに還元したいと考えている。みんなで成長していこうという思いが強く、とても余裕が感じられたところが大きかったです。

――現在の開発組織の規模や体制について教えてください。

前島:ソフトウェアエンジニアやSRE、QAチーム、そしてCREというデータマイグレーションを中心に行うエンジニアや、テクニカルサポートエンジニアのチームを合わせるとTech Divisionは30名弱。それらをTech Div.長の小倉、テックリードの新井、CTOの横塚が管掌し、それぞれのチームを統括しています。

――前島さんが今持っているミッションはどのようなものですか?

前島:Tech Div.では主にエンジニアリングマネージャーとして、エンジニアの採用、イネーブルメント、育成や組織開発を中心に見ています。幸いにもエンジニアの人数が増えたので、これから先どうやって育成し、生産性を向上させていくかが課題です。これはすぐに数値として結果が表れるものではないため、まずは育成の基盤を整えることが直近のミッションです。

――そうした育成を重視する観点は、会社のカルチャーとしての側面が強いですか?

前島:そうですね。事業モデルがバーティカルSaaSであるため、エンジニアの人数が増えることで売り上げが直接的に伸びるわけではありません。1人当たりの生産性を上げることによって、非連続的な成長を生み出していくビジネスになります。

そのために求められるのは、バーティカルSaaSの場合、ドメインに深く入り込み技術を深めることです。となると、やはり育成が必要です。また、テクニカルスキルだけでなく、ビジネススキルも含めた育成が投資対効果を高めると考えています。

――開発組織として設定されているOKRやKPIはありますか?

前島:全社の方針に応じて柔軟に変わりますが、1つはスクラム開発におけるアウトプットの量です。例えばこのクォーターでは、ストーリーポイントやインシデント数、QAチケットの消化ストーリーポイント、サイクルタイムなどが指標に置かれています。

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開発生産性の可視化を始めて、曖昧な議論がなくなった

――「Findy Team+」を導入いただいて2年ほどが経ちましたが、当初はどのようなきっかけから導入いただきましたか?

前島:そのころから開発生産性については注目していて、モニタリングしていきたいと話していました。ただ、実際に測るとなると、例えばGitHub上でのプルリクのマージまでのリードタイムなどがありますが、そのダッシュボードを手作業でつくるとかなりの手間がかかってしまいます。そういったタイミングで「Findy Team+」を紹介いただいたので、導入を決めました。

――開発生産性の可視化を始めて、気づきや変化を感じた部分について教えてください。

前島:曖昧な議論をしなくなったと思います。例えば開発が遅いとか、開発は今どうなっているのかと言われたときに、もちろん全体を通して問題や課題は様々ですが、開発のフローの中でどこがボトルネックになっているかなどは具体的な数値をすぐに確認できます。そこで見えた課題を解決していこうという、ビジネス側であれば当たり前の会話が、開発側では曖昧になっていたんですよね。そういう曖昧な会話がなくなったところは、良かったと感じます。

――「Findy Team+」導入後、多くのエンジニアの方がジョインされたと思いますが、ジョイン後の立ち上がりスピードはいかがですか?

前島:今いるエンジニアの大半は、「Findy Team+」が導入された状態で入ってきていて、ジョイン後の立ち上がりは計測できるようになったと思います。ただし、より成果を出しやすいオンボーディングや細かなゴール設定はまだ整備されていないので、今後はさらにオンボーディング体制を整えるフェーズとなります。 その上で現場のリーダーや私が1on1で状況や進捗を確認しながら、阻害要因なく開発できているかをモニタリングしています。

立ち上がりとしては、今後の施策次第ですが3ヶ月でパフォーマンスが発揮できる人材は数値ベースでいうとスムーズに開発に入れていることがわかります。最初の1ヶ月はキャッチアップして、2ヶ月目に入るときにはもう開発できるようになっていて、問題なく進んでいく状態です。

――hokanでは、チーム全員でオンボーディングする体制が整えられていると聞きました。

前島:全体の生産性を上げることは、入社前のプレボーディングからオンボーディングによってスタートしていきます。入社当初はわからないこともあるので、基本的に生産性は低い状態が当たり前だと思います。そこからいかに立ち上がりを早くして生産性を向上させていくかというとき、入社前の準備からオンボーディングが重要になります。その中で、同じチームなのに全然話したことがない人がいたら、非常に仕事がしにくいですよね。

そういったことを解消する一つの例として、全員で自己紹介の1on1をしたりしています。一人ひとりが懇切丁寧に教えるというよりは、ちゃんと全員の顔を知って、全員で話す。一緒に働く仲間ですから、全員でオンボーディングするのは当然だと思えるようにメッセージングしています。それ以外に、細かく指示を出したりはしていません。

しかし、組織拡大において出てくる課題解決はこれだけだと不十分になるため、ここからさらにアップデートして、この四半期ではもっと早く立ち上がりが早くなりパフォーマンスが発揮できるようにオンボーディングをアップデートしております。

――オンボーディングが終わった後、意識すべきこととしてメンバーに伝えている内容はありますか?

前島:メッセージという意味では私からは特にないです。これからやろうとしているのは、アクセラレーションやキャリア開発としてスキルマトリクスでチームのケイパビリティと個々の能力の可視化すること。それが整理されていないと、本人がやりたいことがあっても何を埋めていけばいいかが見えず、曖昧な議論になってしまうからです。

例えば、本人が「自動化テストをやりたい」と言ったとき、フロント側の知見がまったくないのに任せるのは無責任だと思っています。そういうときに、「フロント側の実装経験が少ないから、もう少しこれをやってからにしましょう」と伝えて本人とすり合わせるべきで、そのための土台をつくりたいと考えています。

――「Findy Team+」導入後に入社された方から、自分のアクティビティやチームのデータが可視化されることに対して、ネガティブな声が上がったことはありましたか?

前島:特になかったですね。可視化しているからといって、他の人と比較してコミットがどうかという話はしていないので、そういった理由もあるかもしれません。

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人数の拡大や「Findy Team+」の進化に伴った変化も

――エンジニアの人数が増えて、「Findy Team+」の使い方が変わってきた部分はありますか?

前島:見るメンバーが増えたことで、どうやって「Findy Team+」を活用していくかという話が、より出てくるようになりました。今はまだ、定期的に見て改善していくサイクルが個々のチームでまわっていないので、次はそういったところに進んでいければと思っています。

当初は、プルリクのマージまでやレビューまでのリードタイムを見て、そこがボトルネックだったら改善を進めてきました。ただ、「Findy Team+」もSaaSなので常に進化していて、それに伴って使い方も少し変わってきたところがあります。

今はサイクルタイムという形で、全体のバリューストリームのなかでどこがボトルネックになっているのかわかるようになり、より俯瞰して見られるようになりました。なので、マネジメントする側の人に、もっと活用してもらえるようにしていきたいと思っています。

――カスタマーサクセスのサポートは、どのように活用していただいていますか?

前島:何か課題があって相談するというよりは、主に情報のキャッチアップですね。今後どういった方向性に「Findy Team+」が向かっていくのか、どのような機能が追加される予定なのか、といったお話を伺うことが多いです。

あとは、こちらからの要望も存分にお伝えさせていただいています。カスタマーサクセスの皆さんは話していてすごく楽しいですし、定例も楽しみながらできているので、そこがすごくいいなと思っています。

――今後の「Findy Team+」の進化として、期待していることがあれば教えてください。

前島:私や開発責任者が、事業本部会議や経営会議に持っていけるような、レポート機能ですね。もちろんそこは何を持っていくのかという部分もあって、事業報告としてのサマリーなのか、あるいは1人当たりの何々といったものなのかはわからないですが。

弊社では、あらゆるSaaS企業の1人当たりARRを分析していて、自分たちの1人当たりARR※(年間経常収益)が今いくつで、どこまで持っていくべきかを見ています。そこまで見ている開発組織がどのくらいあるかわからないですし、ビジネスモデルもそれぞれ違うなか一律のレポート機能も難しいと思うので、あくまで弊社のニーズかもしれません。

※「Annual Recurring Revenue」、毎年決まって獲得できる収益や売上のこと

――1人当たりARRを重視するようになったのは、どういった理由からですか?

前島:生産性を上げるとは何かと考えたとき、例として最終的な経営指標になるのは1人当たりARRだと考えています。人数が少なくて収益が上がればARRは伸びますが、当然それだけではないケースがあります。例えば人を大きく増やすとして、1人当たりARRを下げてもいいのか、といった議論も出てきます。

要するに、会社のリソース全体をマネジメントしていくにあたって、1人当たりARRを追っていかないと、事業計画や人員計画が立てられないんですよね。それに、エンジニアが書いた一つひとつのコードが、全体の生産性や会社の利益にちゃんとつながっていることを示すのは、エンジニアを守るためでもあります。

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1人当たりの年間経常収益や開発生産性を一貫したデータとして見ていく

――hokanは、入社された方の成長に対する思いが強い会社だと感じます。そういった点で、前島さんが意識していることはありますか?

前島:やはり成長したいと強く思う人には、それだけのチャンスが必要だと考えています。成長するためには個々に合わせた重要な業務による一定の負荷やキャリアマップが必要だと思うので、経営陣とも話してサポートしながら、あえて個人に重たい開発を任せるタイミングもあったりします。ただ、それは一律の育成としてではなく、より挑戦したい人に対して、ファストトラック的に渡しているイメージです。

――採用する際にも、そういった成長や挑戦への意識を重視して見ていますか?

前島:少しずつ体制が整ってきたとはいえ、シリーズBのスタートアップです。何百万社とある会社のなかで、わざわざスタートアップを選ぶわけですから、一緒に成長していこう、そのために頑張っていこうと貪欲になれる方のほうが、フェーズとしてはマッチしています。

そういう貪欲に成長する気持ちを持つ人に、IPO後に見える景色を味わわせてあげたいという思いもあります。ただ、もちろん全員が全員そうである必要はないですし、そこは組織のバランスですね。成長したい人をちゃんと応援できる体制をつくりつつ、組織のバランスをしっかりと取りながら、選考を進めたりメッセージングしたりしています。

――hokanの採用では、今ハイレイヤーの方を求めていると思います。そういった層の方々にとって、hokanの魅力はどんなところにあると考えていますか?

前島:一口にハイレイヤーと言っても、組織によって経験できることはそれぞれ異なります。会社としての基盤が整いつつある中で、まだいろいろなことが整理されていませんが、事業がしっかり伸びているというこのフェーズで、マネジメントの経験を積むことはめったにありません。より高いレイヤーでバリューを発揮し、不確実性の高い中で成長していきたい方には、魅力的な環境だと思います。

――開発生産性の計測に関して、今後のトライとして考えていることはありますか?

前島:事業計画や人員計画としっかりアラインさせた状態での、1人当たりARRの予実管理と、そこから見える開発生産性との一致ですね。そうすることで、開発生産性のどの数値を見ていけばいいのかが、より具体的になってくると考えています。そこが揃っていなければ議論の意味がなくなってしまうので、今見えるデータをどう一貫させて価値を生み出していくのか。そこに尽きると思っています。

――それでは最後に、御社の開発組織についてのアピールをお願いいたします。

前島:これからは1つのプロダクトだけでなく、どんどんプロダクトを増やしていきます。プロダクトの大きさはそれぞれで、作ってすぐに運用フェーズに入るものもありますし、ゼロイチのものも生み出していきます。

成長中のスタートアップならではの環境も、新規事業もフルスタックで開発していく面白さも味わえる会社です。これから成長していく中で組織も変化していきますし、そういう状況もすごく楽しめると思います。

――前島さん、ありがとうございました!

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※現在hokanでは、エンジニアを募集しています。

採用サイト | hokan

※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。

https://findy-team.io/

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