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エンジニア組織のパフォーマンスの健康診断に。「より強い組織」を目指すSmartHRの開発生産性向上に向けた取り組みとは?

エンジニア組織のパフォーマンスの健康診断に。「より強い組織」を目指すSmartHRの開発生産性向上に向けた取り組みとは?

クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を開発する株式会社SmartHRでは、エンジニア組織における個人の振り返りや組織の課題発見に、エンジニア組織支援クラウド「Findy Team+」を活用いただいています。

今回は、SmartHRでダイレクター(本部長)を務めるすがわらさんと、マネージャーの上月さんにインタビュー。開発生産性の計測を始めた背景や「Findy Team+」導入の決め手、チームで取り組みを推進するための工夫などについて伺いました。

目次

より良い振り返りや改善のため、開発生産性の計測を開始

――最初に、お二人の主な経歴や現在の役割について教えてください。

すがわら:新卒で入社したSIerに5年ほどいた後、toCサービスの会社に入り、サービスの立ち上げから運用まで10年ほど携わっていました。その後、SmartHRに入社しています。役割としては、「Findy Team+」の導入を最初に検討したときは、チーフをしていました。実際に導入したときはマネージャー、今はダイレクター(本部長)というポジションです。

上月:私も最初はSIerに10年ほどいて、その後はECのD2Cモデルの事業会社に5年務めていました。その後、SmartHRに入社して今に至ります。「Findy Team+」導入の検討当初はメンバー、導入時にはチーフをしていました。現在はマネージャーをしています。

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――開発組織の規模や体制について教えていただけますか?

すがわら:エンジニア組織全体としては、130人くらいの規模です。そのなかに、30人〜40人くらいの基本機能チームと、 そのほかにオプション機能チームなど10数チームがあり、「Findy Team+」の導入を最初に考えたのは基本機能チームでした。(※人数は2024年5月時点)さらに、オプション機能チームのなかにも、いくつか使ってみたいというチームがあったので、一緒に導入を進めてきました。

――どのような背景から開発生産性の計測を始められたのでしょうか?

すがわら:我々は普段スクラムで開発していて、振り返りなどを通じて改善をしていました。一方で、定量的に計測したものはあまりなく、必要であれば都度手で集めることが多かったんです。なので、定量的に見えるもの、かつ自動で集計できているものがあると、より良い振り返りや改善ができるのではないかと思っていました。

それから、世間一般のアベレージや、それと比べて自分たちがどうなのかを知りたい。より強い開発組織やチームを目指していくうえで、より多くの材料が欲しいといったところもモチベーションとしてありました。

より早く価値を提供していくために改善できることは何かと考えるとき、もちろん普段の振り返りやスクラムの各イベントも重要ですが、実際にコードを書くこともまた重要なポイントです。なので、そこも含めて定量的に見れたほうがいいだろうという考えがありました。

正確性や柔軟性の高さが「Findy Team+」導入の決め手に

――SmartHRさんでは「Findy Team+」を一度検討いただいたあと、再検討のタイミングで導入いただきました。最終的には、どのようなところが決め手になりましたか?

すがわら:最初に検討したときは、プルリクにラベルが付与されているものを計測対象とすることはできたのですが、特定のラベルがついているものを除外するということはできませんでした。我々としては特定のラベルがついているものを除外する仕組みがあるととても助かると思っていたのですが、それに関してはその時点で「近々開発予定です」という話を聞いていて、再検討したタイミングではもう使えるようになっていました。

それができると我々のスクラム開発で、1スプリントのなかで何が起こったかが精緻に取れるようになります。なので、そういった正確性や柔軟性の高さは、「Findy Team+」導入の決め手の1つになりました。

また、セールスやカスタマーサクセスの皆さんが、期待値の調整などを事前に丁寧にしてくださって、一緒にやっていけそうだと思ったことも大きいですね。

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――実際に現場で使っていく目線として、上月さんがトライアルで見ていただいた際はどのように感じられましたか?

上月:私はもともと前職で「Findy Team+」を使っていたので、どういうものかわかっていました。前職では、経営層への説明などが主な導入の理由になっていたので、それとは少し異なりますが、弊社は組織が急成長しているフェーズなので、導入したほうがいいと思っていました。

急激なペースでメンバーが増えていくなかで、組織のパフォーマンスを維持できるのか、もしくは向上させていけるのかを、定常的にモニタリングしておきたい。それが拡大する組織のなかでも、パフォーマンスの維持や改善を続けていくケイパビリティを得る手段の1つなのではないかと考えていました。

アプリケーションのモニタリングでもオブザーバビリティという言葉がありますが、しっかりと見える状態にして、悪化したら手を打てるようにしておきたいというイメージですね。

――「Findy Team+」の導入によって、どのようなことを実現したいと考えられていましたか?

上月:バイタルチェック的な使い方は前提としてありつつ、そもそも導入した当初から、それなりにスコアは良かったんですね。ただ、伸びしろもあると感じていて、その伸びしろを差分として見ることができれば、そこにしっかり取り組んでいける組織だと思っていました。

それを言葉だけで伝えるよりも、定量的に共通して見られるものがあったほうが説明しやすくなります。なので、そうした部分をちゃんと見せて、取り組みに対するモメンタムを醸成していきたいという考えがありました。

すがわら:僕も同じですね。特に共通して見られるものがあると、各チームでお互いに参考にしやすくなります。また、似たような取り組みに対しても、それぞれのチームで違うことをやっているケースもあるので、そういった話ができるところがいいなと思っています。

チームでの理解を深め、「Findy Team+」の導入と推進へ

――「Findy Team+」の導入後、チームの理解をどのように得ていきましたか?

すがわら:最初に検討したときに導入を辞めたのは、チームの理解を得なければ難しいと思ったことが、理由の1つとして大きくありました。なぜかというと、単に数字だけを見てしまうとハックできてしまい、それによって達成した数字にはあまり意味がないからです。

そのため、社内で『LeanとDevOpsの科学』という本の読書会を開催しました。そこで、Four Keysにはどういう意味があるのか、その数字が僕らエンジニアにどういう影響があるのかといったことを、まずインストールしていきました。今は実際に、その読書会に参加したメンバーが「Findy Team+」の導入を推進してくれています。

――より「Findy Team+」の活用を定着させていくために、工夫されていることはありますか?

すがわら:基本機能チームとオプション機能チーム、それぞれのなかで「Findy Team+」の利用を推進しているメンバーが集まる、隔週のミーティングを設けています。緩い社内コミュニティのようなイメージですね。そこでお互いのチームがやっていることや悩んでいることを話して、お互いの知見を共有したりしています。

Findy Team+の活用を定着させていくための取り組みは、チームのなかで誰か1人がやろうとしても、なかなか上手くまわらないものです。なので、どうやって進めていくかを話し合ったり、チーム内に興味がある人がいたら一緒にやっていきましょうと話したりなど、プロジェクトを進めるための相談をする場になっています。

――上月さんがチームでの取り組みを進めるにあたって、意識されたことはありましたか?

上月:チームの状況に合わせて伝えることを意識していました。チームではモブプロを中心に行っていて、チームレトロという週に1回の振り返りの時間で、「Findy Team+」のグラフを見せています。そこで、やみくもに「ここを改善しましょう」と言うのではなく、「今週はこういう活動が響きましたね」と伝えるようにしています。

そうやってチームの状況に合わせて、サブリミナル的に情報を入れていくような伝え方を意識していました。あとは、取り組みに興味がある新しいメンバーが入ってきてくれたので、そのメンバーを含めて推進をより強めていった形ですね。

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――メンバーの方から、数字で見ることに対するネガティブな反応はありませんでしたか?

上月:特になかったですね。モブプロで進めているので、もともとサイクルタイムを中心に見ていましたが、HighやEliteに近い数値が出ていたので、「悪くないね」といった感じで見ていました。

――最近では、OKRやKPIとして定量的な数値目標も設定されていると伺いました。

上月:プロダクトエンジニアのスローガンとして、デリバリーをより早めていくことを掲げていて、全社的なスローガンもそれに近いものが出されています。そこで今期は、プロダクトのOKRにもデリバリーの目標を設けることにしました。

それまではPdMを中心にOKRを行っていたのですが、そこにエンジニアも加わり、デリバリーの目標を持つ形で一気に進みました。積極的に個人ミッションにそれを入れる人も増えています。

協力体制をつくり、取り組みの事例化や体系化を狙っていく

――開発生産性の計測に関して、今後のトライとして考えていることはありますか?

上月:今回OKRのKey Resultに定量的な数値を置いたのですが、そもそも今の数値はそれほど悪くなく、かなりストレッチしてEliteを目標としています。ただ、それを目的にするというよりは、どちらかというと取り組みの事例化や体系化を狙っています。

今4チームで共同のOKRを持っていて、4チーム内で取り組みを共有する協力体制をつくっていこうとしているんですね。それが文化として根づけば数字は後からついてくると思っているので、社内の資産になるように、そういった取り組みを重要視したいと考えています。

すがわら:開発生産性をどう考えたらいいのかという、考え方のベースになるものを発信していく必要があると思っています。例えば、デュアルトラックアジャイルを行っていくにあたっては、ディスカバリーとデリバリーのどちらかだけが早くても仕方がなく、両方が早くなければなりません。

そのためには、どこが「Findy Team+」で見えて、どこが別のもので見えるのか。あるいは、結果として「Findy Team+」ではこういうふうに数字が出るはずだとか。そういう共通認識を持てるようにしていきたいと考えています。

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――改めて、「Findy Team+」のおすすめポイントがあれば教えてください。

すがわら:いくつかありますが、1つは簡単に計測できるところですね。もう1つは、欲しい機能が今なかったとしても、つくってもらえるという期待値。先ほどお話ししたラベル除外の話もそうですし、最近だと土日を省くことができるようにもなりました。

そういう機能は、なければないで仕方がないと思いつつ、あったらやはり嬉しいものなので、実装してもらえてすごくありがたいです。あとは、カスタマーサクセスの方々にも、いろいろとお世話になりながら何とか進めてこられているので、そういった点でも助かっています。

上月:自分も簡単に計測できるところですね。自前で計測しようとするといろいろ大変ですが、「Findy Team+」は導入にほぼ手間がかからず、すぐに見られるようになるところが大きいと思います。

あとは、最近新しく追加された機能も含め、チームのプロセス改善の機能も充実しています。レビュー分析などもそうですが、計測するだけでなく、それを振り返るプロセスも含めたプロダクトになっていくのかなと思うので、今後も期待しています。

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――それでは最後に、開発組織についてのアピールや一緒に働きたいエンジニア像について教えてください。

すがわら:『LeanとDevOpsの科学』を読むと、組織文化が大事だということが書いてあります。実際にそうだと思うし、それを自分の会社に当てはめてみると、すでにそうなっていることがすごく多いんですよね。

なので、生産性を考えるにあたって組織文化から変えていく必要はなく、すでにもうできているので、あとはもっとエンジニアとしてやるべきことをやっていくという状況です。こうした組織文化の良さは、アピールポイントの1つだと思います。

上月:SmartHRはマルチプロダクトをやっていく方針なので、プロダクトのフェーズとしても、新規プロダクトから基本機能のように長く続いている大規模なものまで、さまざまあります。

なので、いろいろな人にとってやりたいフェーズや、やりたいことが当てはまるのではないかなと。そういったなかで開発していきたい人、開発生産性を高めていきたい人はマッチすると思います。

――すがわらさん、上月さん、ありがとうございました!

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※現在SmartHRでは、エンジニアを募集しています。

エンジニア採用 | SmartHR

※「Findy Team+」のサービス詳細は、以下よりご覧いただけます。

https://findy-team.io/

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